毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。
今週はJoより、「クメール族のボートレース」のお話です。
ベトナム南部のメコンデルタ地方には多くのクメール族が住んでいます。その中でも特にチャービン省とソクチャン省の2省に多く、全省人口の3分の1をクメール族が占めています。
クメール族の3大祭りの1つで、満月のお祭りであるOóc Om Bócと呼ばれるボートレースが、メコンデルタ各地で毎年11月に行われます。満月の日に行われるため毎年開催日が異なり、2023年は11月26日、27日に行われました。
その中でも、特にソクチャン省のボートレースは、ベトナム国内最大で 他省からも参加者や観覧者が大勢訪れます。ソクチャン市の中心部を流れる川の川岸には 多くの人を収容できる立派な観覧席があり、この日のために使われます。
ボートレースは2日間にわたり行われ、1日目が予選で、2日目に優勝チームが決まります。観覧席に入るには招待状が必要なので、招待状がない人々は、1つ5000ドン(約30円)で貸し出されるプラスチックイスに立ち見で見たり、中には木の上に登って観覧する人もいました。
1隻のボートには 40人ぐらいの漕ぎ手がいて、一緒に乗っている数人のリーダー役の掛け声のもと、息を合わせて共同で船を進めていきます。特徴的なのは漕ぐときに片膝をついて漕ぐ姿です。
レースはボート2隻ずつで競い合い、トーナメント式で勝ち抜いていきます。2チームのスピードが拮抗するレースのゴール手前では観客総立ちで応援をしていました。観客のほとんどはクメール族の方々なので、観覧席はクメール語が飛び交い、クメール寺院のお坊さんもたくさんいて、ちょっとした異国感も味わえました。
(photo by Jo)
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